今回は、6月の誕生石「真珠」「ムーンストーン」[アレキサンドライト]ついてご紹介します。
【真珠】
真珠は、今から5000年以上前から知られていたようです。
日本でも古事記や日本書紀などにも、すでに真珠に関する記述が見られます。真珠は、貝によって採れるものが違い、あこや貝から採れるあこや真珠、白蝶貝から採れる白蝶(南洋)真珠、黒蝶貝から採れる黒蝶(タヒチ)真珠、イケチョウ貝等から採れる淡水真珠。マベ貝から採れるマベ真珠があります。また、レアなものとしてコンク貝から採れるコンクパールがあります。
◎あこや真珠 日本の養殖真珠が最も多く産出されています。きめ細かい光沢で、最も美しいといわれるパール本を代表する世界で有名な真珠です。
◎白蝶(南洋)真珠 白の真珠で、オーストラリア、フィリピン、インドネシアなどで養殖されています。また、フィリピン、オーストラリアなどでは、ゴールデンパールも養殖されています。
◎黒蝶(タヒチ)真珠 黒の真珠で、主にタヒチで養殖されています。色調は、グレー、ブラウン、緑、など多様ですが、ピーコックグリーンと呼ばれる色が最高級品です。
◎淡水真珠 イケチョウ貝、ヒレイケチョウガイなど川や湖で生息する貝で養殖され、中国で主に養殖されています。米粒型をしているのが有名ですが、真円のものも多くあります。
◎マベ真珠 マベ貝から採れる真珠で、半円形が特徴です。独特の虹色に輝くのが特徴です。
真珠は、巻き、照り、形、キズ、色、大きさによって評価が決まります。
巻き 核を取り巻いている真珠層の厚さのことです。
照り 真珠の光沢のことです。
形 ラウンド(丸)、セミラウンド(やや丸)、セミバロック(やや変形)バロック(変形)等があります。
キズ 真珠層形成の段階で自然にできるくぼみや突起のこと。
形 真円に近いものほど評価が高くなります。
色 真珠の種類によって違ってきますが、大別して、ピンク、ホワイト、クリーム、ゴールド、グレー、シルバー、
ブラック、グリーン等があります。
大きさ 同品質なら大きくなる程価値が上がります。あこや真珠で最大10mm位、南洋真珠で最大14mm~15mm位までで、それ以上になると非常に少なくなります。
パールは、守護のパワーが強く、ストレスで疲れた体を癒し、守ってくれる効果があり、ストレスにより眠りが浅い人は、枕元に置いて寝ると安眠できます。美しさを表わし、身につけると女性の美しさ、柔らかさ、エレガントさを引き出し、他者へのいたわり、慈悲、優しさを授けてくれるとのこと。マイナスの力を取り除き、プラスの力を持たせてくれます。
語 源 パールは、ラテン語のpernura(貝の種類)から
和 名 真珠
主要産地 日本、インドネシア、ミャンマー、タヒチ、オーストラリア、フィリピン
硬 度 2.5~4.5
石言葉 健康、清らか、富
【ムーンストーン】
ムーンストーンは月と深く関わり、月の女神セレナが宿るとされ、古代インドでは月光が宿ると信じて、聖なる石と崇められていました。
また、旅人を導き安全を守る守護石とされており、ギリシャ神話で月の神セレナが、夜道を行く旅人を、その王冠の輝きで導いたと伝えられ、数々の小説にも登場して、この石を口に含めば、宵闇にひそむ悪霊を払い、願いがかなうという言い伝えもあります。ある大旅行家がコインほどの大きさのムーンストーンを持っていました。その石は月の満ち欠けに従って表面の斑点が、大きくなったり、小さくなったりするものでした。
新月の頃に斑点が現われ、満月の頃に石の真ん中で最大になり、月が欠けるに従って下方に移動しながら小さくなっていく。イギリス国王エドワード六世は、この石によって様々な事を予知し、知性に努めたといいます。この宝石を身につけ、満月の夜に願いをかけると必ず必ず成就されると伝えられました。
欠けた月夜には、予知能力がアップすると信じられています。ヨーロッパでは、、初めて愛した人に贈る「初恋の宝石」としても大人気とか。恋の成就のお守りとしておすすめします。
語 源 ギリシャ語の「月」を意味するselenitesから
和 名 月長石
主要産地 スリランカ、インド、ブラジル、マダガスカル
硬 度 6~6.5
石言葉 幸運、恋の予感
【アレキサンドライト】
1830年、ロシアのウラル山脈で発見されました。この宝石は、ロマノフ朝の皇太子で後の12代ロシア皇帝アレクサンドル2世の12歳の誕生日発見されたことにちなんで命名されました。 自然光の下で緑、白熱光下で赤紫に見えるのが特徴です。透明度が高く、形がよく、キズの少なく、色の変化が大きいものが高品質なものとされます。また、キャッツアイ効果を示すものがあり、見る場所や光の違いにより様々な顔を見せてくれる宝石です。産出地は、ロシアのウラル山脈でありましたが、すでに取りつくされており、ブラジル、スリランカなどが主な産地です。
語 源 ロシア皇帝 アレクサンドル2世から
主要産地 ブラジル、ロシア、スリランカ、東アフリカ
硬 度 8.5
石言葉 高貴 情熱