3月の誕生石は、アクアマリン、ブラッドストーン、さんご(珊瑚)、アイオライトです。
今回は、この4種類の宝石をご紹介します。
【アクアマリン】
アクアマリンは、エメラルドやモルガナイトと同じくベリル(緑柱石)に属する宝石です。ブルーのベリル(緑柱石)は、アクアマリン、グリーンのベリル(緑柱石)はエメラルド、薄ピンクのベリルは、モルガナイトと呼ばれます。アクアマリンは、エメラルドと違い内包物も少なく扱いやすい石です。
アクアマリンは、古代ヨーロッパの船乗りたちの間では、海の力を持った宝石として、お守りにされていました。それは、海の妖精たちの宝物だといわれ、もともとは、透き通った青い海の泡なのですが、深い海底で妖精たちがたわむれているうちに、青い泡は、海に打ち上げられて宝石になったのでした。こうした海にかかわる宝石で、荒波を鎮め、航海の安全を護るものとして、御守りの役割を果たすようになったとのことです。また、深い所に巣くう悪魔を退治する石、未来を予測する石として信じられていました。
眼病にも効果があると言われ水に浸してその水で目を洗うと視力や病が良くなると信じられていました。
アクアマリンが、三月の誕生石になったのはなぜでしょうか?夏のイメージが合いそうなのですが?それは、占星術による暦では、2月19日~3月20日までの星座は、魚座です。そこで海つまり魚と関わりの深いアクアマリンが選ばれたようです。 アクアマリンは、シャンデリアのもとでいっそう爽やかにきらめくところから、夜会服姿のヨーロッパの貴婦人たちは、「夜の宝石の女王」と愛用しました。
語 源 海水を意味するラテン語に由来
和 名 藍玉
主要産地 ブラジル、ロシア(ウラル地方),ナイジェリア、マダガスカル、パキスタン、インド
硬 度 7・5~8
石言葉 勇敢 沈着 聡明

【ブラッドストーン】 ブラッドストーンは、カルセドニーの一種で濃い緑色の地に、鉄による赤い斑点があることから別名血玉石とも呼ばれる石です。赤い斑点がキリストの流した血のあととも言われ、智恵、勇気の象徴とされ逆境に負けない強い精神力と勇気、困難を乗り越えていく力をもたらすと言われています。
この赤い斑点が血のようにみえることから、血液に関連した病気から守ってくれると言われています。ヨーロッパでは、16世紀頃まで血止めに役立つと信じられ、鼻血が止まらなかった時にブラッドストーンを当てたそうです。このように止血の効果があることから、戦争に行く兵士たちは、ブラッドストーンを携えて戦場に向ったそうです。
語 源 ブラッド(血)ストーン(石)
和 名 血玉髄、血星石、血石
主要産地 インド、オーストラリア、ロシア、ブラジル、など
硬 度 7
石言葉 知性と勇気、沈着、聡明、献身

【さんご】
さんごを誕生石とするのは、日本だけで、それは、三月三日が端午の節句で、その日は、さんごで身を飾り立てたからです。 昔から日本では、縁起の良い宝物として、櫛やかんざし、帯留めとして珍重されてきました。さんご虫の分泌した石灰質が海底の岩礁に樹枝をつくり、さんご虫が死ぬと、その樹木がさんごとなるのです。
さんごは、古くからヨーロッパでも、悪霊を退治する魔除けの効果が強調されていますが、特に中国や日本では、仏教の経典にでてくる「七宝」のひとつとされ、さらにさんごは、福を招き魔を払う七福神を宿していると信じられました。
主要産地 日本
硬 度 3
石言葉 幸福、長寿、知恵

【アイオライト】
ギリシャ語の青紫=IOSと、石=LITHOSから名付けられたアイオライトは、上から見るとすみれ色、横から見るとほとんど無色に見える不思議な石です。かつて北欧のヴァイキングがアイオライトの薄い板を偏光器として使用し、太陽の位置を確かめて航海したことから行くべき道を示す「ヴァイキングの羅針盤」といわれています。
語 源 ギリシャ語 青紫のION(イオン)と石を意味するLITHOS(リトス)から
主要産地 インド、マダガスカル、スリランカなど
硬 度 7~7.5
石言葉 静寂、徳望、鎮静
